機器ができるまで

お客様からの声

現状

ヒジキを養殖場から採取し真水で洗った後に、約３日かけて天日干し。

天日干し期間を約１日に短縮するための脱水機が欲しい。

予算は１００万円以下で、できるだけ安価にとの要望。

小型で使い易い適当なサイズがない。

現在使用中の二層式脱水機だと脱水が不十分、下向きに深いため出し入れしづらい。

当社の構想力

・国内外にわたる半世紀以上のモノづくりの経験値からの応用と創造力

・アイディアを具体的な形にできる力

・国家資格　技術士（機械部門）のポテンシャルを活かした構想力

設計

Ｑ．どのように設計しているか？

Ａ．AUTO CAD(二次元)を使って、設計をしています。

Ｑ．設計する際、当社で気をつけていることは？

Ａ．　事前の技術計算をしっかりして裏付けを取っています。

多目的脱水機については機械的強度、回転数、トルク、遠心力など。

　また、使う人の立場で考えて、対象物を入れたザルごと脱水機にセットする、電源は接続が容易な１００Ｖにするなどです。もちろん、高速回転しますので安全性の確保は最優先です。

Ｑ．組立はどのようにしていますか？

Ａ．県内の機械組立専門の会社に組立、調整を依頼することが主です。

試運転

実際にヒジキを使って試運転を繰り返し実施し、脱水性能を確認しました。

納品

機器納品後の微調整など。

多目的脱水機の回転数はモーターのインバーターで設定が可能なので、最適な数値をテストして決定しました。

設置と改良

1号機が完成し東由岐漁協に納入、稼働後に、リピートとして２号機も注文があり製作し、西由岐漁協に納入して設置、稼動開始しました。

１・２号機は東・西由岐漁協で今も順調に稼動しています。

補助金事業で３号機の作製を行い、円筒状の槽が上下して、フタも自動で開閉できるよう更なる作業性の改良を加えました。